避難安全検証法《検証法申請時設計図書について〜設計概要編〜》

物件名 （仮称）○○物流センター建設工事

1． 建物概要

・建設場所	△×県△×市
・建築物主要用途	倉庫
・階数	1階
・構造	鉄骨造
・耐火種別	準耐火建築物（ロ-2）
・検証の対象階	1階
・階、全館の種別	階避難安全

2．検証法を適用する目的

本建築物は主として荷物を仕分け配送する（倉庫）建築物である。
避難安全検証法に関して適用除外とする目的条項は次のとおりであり、排煙設備の計画は蓄煙方式とする。

条項	対象階	概要
施行令第126条の2	1階	排煙設備を設置しない。
施行令第126条の3		防煙区画は1,500�u以内とする。

3．検証法の計画内容

• 配送倉庫には常時荷物の仕分け作業が行われているため居室と考えており、在室者の密度は住宅の居室相当と計画している。
• 扉が落としかけ等に常時一部固定されているものは、「煙流出は全幅、避難は固定された部分無効」と計画している。
• シャッターは搬入を目的としたものであり、避難出口として計画していない。

4．各室の設計条件一覧

室名	面積 （�u）	天井高さ （ｍ）	内装	在館者密度 （人/�u）	判断根拠	発熱量 （MJ/�u）	判断根拠
休憩室	50.0	3.0	準不燃	0.125	会議室、リフレッシュコーナーと同等	240.0	住宅以外の寝室、簡易な食堂程度の可燃物である。
事務室	400.0	3.5	準不燃	0.125	事務室	560.0	事務室
配送倉庫	1,000.0	4.5	準不燃	0.060	作業員は多くても 10人であり住宅の居室相当（60人）として安全側に考慮する。	2,000.0	倉庫
資材庫	200.0	4.5	準不燃	−	非居室	2,000.0	倉庫
玄関 ホール	100.0	3.0	準不燃	−	告示1440号第2号該当	−	告示1440号第2号該当
トイレ	50.0	2.5	準不燃	−	告示1440号第2号該当	−	告示1440号第2号該当
面積合計	1,800.0

5．開口部の設計条件一覧

扉名	幅（ｍ）	高さ（ｍ）	性能	作動状態
KJ	1.0	2.0
JH	1.0	2.0
H1	2.0	2.0
H2	1.0	2.0
SH1（f）	2.0（1.0）	3.0	[1]	常時閉鎖
SH2（f）	2.0（1.0）	2.0	[1]	常時閉鎖
HG（f）	2.0（1.0）	2.0	[1]	常時閉鎖
JG（f）	2.0（1.0）	2.0	[1]	常時閉鎖
G	2.0	2.0
TG	1.0	2.0

112条19項1号防火設備①
112条19項2号防火設備②
112条19項1号特定防火設備（煙感または常時閉鎖）	[1]
112条19項2号特定防火設備（煙感または常時閉鎖）	[2]
その他…無記入
※（f）はフランス落しを示す。全幅（固定幅）

6．居室の避難安全検証結果

1階の居室避難の計算結果を以下にまとめる。

室名	排煙方式	避難終了時間 （分）	煙降下時間 （分）	判定
休憩室	蓄煙	0.4718	0.6040	OK
事務室	蓄煙	1.7167	1.9769	OK
配送倉庫	蓄煙	1.8276	2.1302	OK

7．階の避難安全検証結果

1階の階避難の計算結果を以下にまとめる。

出火室名	伝播室名1	伝播室名2	伝播室名3	伝播室名4	煙降下 時間 （分）	階避難 時間 （分）	判定
休憩室	事務室	玄関ホール	外		24.9961	5.6525	OK
休憩室	事務室	配送倉庫	外		31.8923
事務室	玄関ホール	外			18.4405
事務室	配送倉庫	外			9.1575
配送倉庫	玄関ホール	外			18.1077
配送倉庫	事務室	玄関ホール	外		17.6700
資材庫	配送倉庫	外			135.8492
資材庫	配送倉庫	玄関ホール	外		190.8492
資材庫	配送倉庫	事務室	玄関ホール	外	190.8492